たぬきの花よめ道中

町田尚子さんの絵本は不思議なリアリティがあります。

怪談えほんシリーズの『いるの いないの』を

最後まで読まれたなら、おわかりいただけると思いますが、

「まさか、そんな!」という衝撃。

「絶対、いるやん!」というリアリティ。

同時に「待って、見たことあるような気がする…」

次の瞬間「あれは、本当にいたのかな いなかったのかな?」

気付いた時には、自分の体験になっているというリアリティ。

 

怖いのは『あずきとぎ』です。

日本中、どこにでもある田舎の風景です。

ゆったりと流れる川の深い緑色、蝉の声、木々のざわめき

いや、ちがう? あれは何の音?

しょきしょきしょき

聞いたことある……

その瞬間から「あずきとぎ」は、

むかしむかし、あるところのお話ではなく

去年の夏、おじいちゃんの家で、というリアリティ。

 

自分のことのように感じられるリアリティは

絵本にとって、ひとつの重要な要素だと思います。

怪談ではありませんが、『ネコヅメのよる』を読んだら

夜道をネコが急ぎ足で横切ると、

ふと、今宵の月は? と夜空を見上げてしまう。

これぞ、町田マジック

 

最新刊『たぬきの花よめ道中』で、

人間に化けたたぬきを、どんな風に描かれるのか楽しみにしてました。

尻尾が見えてるとか、そんなありきたりな表現じゃないんです。

目ぢからハンパない。

たぬきの目をした人間、人間の目をしたたぬき。

あれ? 山から都会に出てきたのは、人間? たぬき?

どっちでもいいような気がします。

誰でも、多かれ少なかれ、化けの皮かぶってるんじゃないのかな。

だから、もし正体を見破ってしまっても

そっとしておきましょうよ。

大事なのは、好きな人と一緒にいることだから。

 

 

『たぬきの花よめ道中』

最上一平 作

町田尚子 絵

岩崎書店

 

『いるの いないの』

京極夏彦 作

町田尚子 絵

東雅夫 編

岩崎書店

 

『あずきとぎ』

京極夏彦 作

町田尚子 絵

東雅夫 編

岩崎書店

 

『ネコヅメのよる』

町田尚子 作

WAVE出版

コメント
はじめまして。^^

赤ちゃんとのおうち時間も楽しめる伏見のべビーマッサージ:前川と申します。

伏見いきいき市民活動センターのFacebookページからくまがいさまのブログに辿り着きました(^^)

こどもが生まれてから絵本がだいすきになり、素敵な絵本やさんに巡り会えないかなと思っておりました!

本日、ちょうど息子も休みなので、行かせて頂きたいと思います(*´∇`)

よろしくお願いいたします(^-^)
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